「みどり、自然、すまい」の話(1)

  突然ですが、皆さんは自分たちの住む街の景観や自然環境を気する方ですか、あまり気にしない方ですか。

 今現在、コロナをはじめ誰もがさまざまな問題を抱えて日々暮らしていますが、私にとって今気になるのは環境問題です。自分一人ではとても解決できない大きな地球規模の問題ですが、それでも一人ひとりがちょっとだけこの地球を守ることに気配りができれば…と願っています。

 「そんな心のゆとりなんかない!」と思う人もいるかもしれません!。そこで、できる人ができることからやればいいと思って、私は「みどり、自然、すまい」という切り口でこのブログに書き続けますから、皆さん、興味のある話があったら、是非よんでくださいね。

 

 家の近くで最近起こった話ですが、「家の樋(とい)に枯れ葉が落ちるのが嫌」というある住民のクレームがあって、近所の黒松やソメイヨシノの大木が無残にも切られてしまったのです。ずっと昔からそこにあったりっぱな黒松や桜の木は、恐らく、私たちのおじいちゃんやおばあちゃん、あるいはもっと前の祖先の人たちの貧しくもつつましい日々の暮らしを上の方から眺めて、人々を見守ってくれていたのに、無残にも今は切り株だけ・・・。

 切られてしまった木々のそばを通るたびに心が痛みます。毎年、桜の花が咲けば春の訪れを感じ、桜吹雪に舞う花びらを見てちょっと切ない思いにかられ、そして新緑のみどりの季節を迎えていましたが、来年の春がきても、もうあの満開の花は見られません。一昔前の大きな木に囲まれた家々のたたずまいが大都会東京からどんどん消えていくことに危機感を感じているのは私一人でしょうか。

 木々のみどりや花は私たちの心を癒してくれます。それ以上に、私たちの周りに樹木が多ければ木陰ができ、それだけで都会がヒートアイランド化することも防げるのです。街に樹木があれば、コンクリートの照り返しも減り、人間の体温に近い高温が続く夏の日々での熱中症も減るかもしれません。

 また、CDの円周と同じぐらいの太さの木が2本あれば、1人の人間が一年間に生活して吐き出す二酸化炭素量(360Kg)を吸収してくれるそうです。木が多い分、空気がきれいになるのです。確か、岩手県のある町(名前を忘れました)には樹木が多く、おかげで日本一酸素のある町になっているとか。岩手県がコロナ感染者数が少なかったのはそのためなのでしょうか。

 お話したいことは山ほどあるのですけど、今回はこのくらいにしておきます。